KAEN

百貨店の大規模リノベーションによる飲食店プロジェクトです。2店舗同時出店によるオペレーションコストを削減するため、両店舗のあいだにスタッフ動線とバックヤードを集約し、効率的な平面計画としました。

「KAEN」は暖炉と薪窯を使用し、薪の火を熱源とした原始的な調理方で、素材を活かして丁寧に調理するレストランです。ローカルファーストを意識した運営者のこだわりを空間にも落とし込めないかと考えました。新しくつくる部分は最小限にとどめ、その中に、鳥取で長年無垢の木を扱ってきた澤太一郎の無垢の木で作ったカウンターとテーブルを配置することで丁寧で温かみのある空間をデザインしました。

「BOWL TABLE」は様々な国のライスボウルが楽しめるカフェです。気取らない雰囲気で日常使いできるような空間を作るため、素材は木とモルタルをメインにシンプルなデザインとしました。リースラインにカウンターと植栽を配置し、緩く区切ることで周りからの視線が気にならないように計画しています。

用途:飲食店
所在地:鳥取県鳥取市,鳥取大丸
述床面積:470㎡
植栽:Bond inc.
カーテン:fabricscape
木工:澤太一郎
写真:大竹 央祐
施主:株式会社トリクミ